【水族館のしごと】がよくわかる絵本4選
「水族館の仕事」がテーマの絵本を選びました。
水族館のことがきめ細やかにわかる絵本から、驚きがいっぱいの「水族館のおそうじ」「ジンベエザメのはこびかた」といったどれも良質なおすすめ絵本です。
1. 水族館
【絵本について】
ほりかわ あやこ(福音館書店)
福音館書店【水族館】紹介ページ
- 水族館の仕事の1日を、丁寧に描いた絵本
- 実際に水族館に勤務していた著者による、水族館の舞台裏の仕事にくわしくなる内容
- イラストがかわいく、吹き出し風の会話形式で漫画のように読める
「水族館」は、水族館の1日の仕事を丁寧に描いた絵本。
普段わたしたちが目にする展示室・水槽の様子と、その向こう側で働くひとたちの様子を繊細で丁寧に描いています。
「水槽の浄化」「装置の点検」「大水槽のひみつ」から「グッズショップの商品補充」「打ち合わせや事務」「宿直業務」といったさまざまな業務に視点をあてています。
スタッフ・メンバーどうしの連携のとりかたや、コミュニケーションの様子も描いていて、仕事の様子が幅広くわかります。明るく楽しそうな様子が伝わってきます。
実際に水族館に勤務していた著者が描く、水族館の仕事がよくわかる一冊です。
【年齢のめやす】読んであげるなら5・6歳ころから / 自分で読むなら小学低学年頃から
2. パタパタ絵本 ぐるーりすいぞくかん
【絵本について】
モリナガ ヨウ(ほるぷ出版)
ほるぷ出版【ぐるーりすいぞくかん】紹介ページ
- ぱたぱた絵本をめくると、水族館の展示室をぐるり1周できるユニークな絵本
- 水族館のしごとが詳しくわかるイラストが多く描かれています
- 丁寧な取材イラスト本が人気のモリナガ・ヨウ氏による絵本
水族館でも、とくに「水槽」まわりの仕事がよくわかる絵本です。
ユニークなパタパタ絵本は、表側をよむと水族館をぐるり1周できます。そして、裏をひっくりかえすと、水族館の舞台裏の仕事が載っています。
「お魚のエサをつくるキッチン」「初めて水族館にやってきた魚や、病気のための魚のための水槽」「水槽のしくみ」「大水槽の裏側」といった豆知識がいっぱいです。
さまざまな仕事を取材ノートのようなイラストで描き続ける人気作家 モリナガヨウ氏による ユニークな絵本です。
【年齢のめやす】5・6歳ころから
3. ぴっかぴかすいぞくかん
【絵本について】
なかのひろみ 文・構成 / 福田豊文 写真(ひさかたチャイルド)
ひさかたチャイルド【ぴっかぴかすいぞくかん】紹介ページ
- 「水族館の水槽はどうやってそうじするの?」という疑問に答えてくれる絵本
- 水槽の掃除方法に、驚きと発見がいっぱいのユニークな構成
- どのページも美しい写真で、イメージしやすい
「ぴっかぴかすいぞくかん」は、水族館の「そうじ」のことがよくわかる絵本です。
「マグロ」「ペンギン」「イルカ」「サメ」それぞれの水槽によって掃除方法がことなり、使用する掃除道具もさまざま。とにかく発見と驚きがあります。
とくに「サメの水槽」の掃除方法は驚きました。掃除の間にサメがどうしているのかと思ったら、「え、そっちの方法?!」と発想の転換的な解決方法にはとてもびっくりしました。
どのページも写真が多く、掃除の様子が理解しやすくなっています。写真が美しいので、水族館の魅力が伝わってきます。
4. ジンベエザメのはこびかた
【絵本について】
松橋利光・写真 / 高岡昌江・文 / 宮野耕治・絵(ほるぷ出版)
ほるぷ出版【ジンベエザメのはこびかた】紹介ページ
- ジンベエザメを高知から大阪の水族館に運ぶ様子を丁寧に紹介した写真絵本
- スケジュール・携わった人たち・道具の種類など、細やかなところまで絵本にたくさん載っている
- 「ひとつのしごとには多くの人たちが携わり、丁寧な計画をたて、ひとつひとつ実行している」という仕事について学べる絵本
ジンベエザメといえば大阪「海遊館」。高知から海遊館までジンベエザメをはこぶ壮大なプロジェクトを丁寧に追った写真・イラスト絵本です。
絵本には、輸送プロジェクトの計画・携わる人々・車の種類・道具といった、たくさんのことが載っています。
写真・イラスト・文章を組み合わせて、楽しくわかりやすく読み進められます。
ジンベエザメが安心して移動できる環境づくりや、新しい環境になれるための慎重な準備など、仕事の丁寧さが伝わってくる絵本です。