【橋の絵本と本】 橋の基本がわかるおすすめ絵本・本
橋の基本的な構造や仕組み・歴史がわかる絵本を集めました。
小さなお子さんから大人まで、橋の構造・仕組み・文化的背景がわかる本まで、驚きと発見がいっぱいのおすすめ絵本が揃っています。
1. はしをつくる
【絵本について】
ライアン・アン・ハンター 文 / エドワード・ミラー 絵(ほるぷ出版)
ほるぷ出版【はしをつくる】紹介ページ
- 橋の成り立ちや工夫と変遷、現在の橋の基本的な構造が、わかりやすいイラストと説明で学べる絵本
- おおらかで鮮やかなイラストで、小さな子どもから楽しく学べる。橋に興味を持つきっかけになる一冊。
「はしをつくる」は、橋の成り立ちから、ひとびとの工夫によって作られた橋や現代の橋までが、おおらかなイラストで紹介されている絵本です。
橋の「きほんのき」がわかる絵本ですが、ところどころに驚きや発見があります。例えば、昔は丸太だけでなく「動物の皮」からも作られていたこと、橋が長くもつように橋に屋根や壁がつけられたこと、
もちろん、トラス橋・吊り橋・けた橋..など橋の王道も載っています。イラストがとても良く、トラス橋は三角の組み合わせがわかるように、吊り橋は塔からのケーブルが重要な役割をはたしていることがわかるように描かれています。
【対象年齢のめやす】4・5歳ころから
2. ヒミツがいっぱい!世界の橋大研究
【絵本について】
三浦基弘・監修(PHP)
PHP【ヒミツがいっぱい!世界の橋大研究】紹介ページ
- 橋の歴史・素材・構造などの基本がわかる
- 構造力学の専門家の監修による、橋の構造への入り口におすすめの一冊
- 大きな写真やイラストが多くわかりやすい
「ヒミツがいっぱい!世界の橋大研究」は、副題に「役割・構造から歴史まで」とあるように、橋をさまざまな角度から紹介している本です。
石や鉄を用いた美しい世界の橋、きめ細やかで繊細な美しさを持つ日本の橋など約30の橋が、大きな写真やイラストとともに、わかりやすい文章で紹介されています。
世界の橋では、フランスの「ポン・デュ・ガール橋」や、世界で初めてつくられた鉄の橋「コールブルックデール橋」、アーチが美しいシドニー「ハーバー橋」など10の橋が登場。なぜその橋が作られたかという歴史的背景や、それぞれの構造の説明があり、興味をもって楽しく読めます。監修者の方が構造力学専門のため、読みやすい文章のなかにも、構造の知識に触れられていて、理系への入口になりそうです。
また、日本の橋では、「錦帯橋」や、農業遺産としても貴重な国宝「通潤橋」、四万十の「沈下橋」、技術の結晶ともいえる「瀬戸大橋」「明石海峡大橋」といった16の橋を紹介しています。
普段何気なく渡っている橋が、歴史や技術の結晶だということを知る貴重な本です。PHPの本・絵本は技術系のものが多くておすすめです。
3. はしをわたらずはしわたれ
【絵本について】
小野かおる・作(福音館書店)
福音館書店【はしをわたらずはしわたれ】紹介ページ
- 橋のはじまり、橋の変遷、世界の橋、そして、橋の構造の基本が、丁寧に紹介されている。
- 橋や風景のイラストや写真が多く、楽しく読める。猫のイラストもかわいらしい。
「はしをわたらずはしわたれ」は、橋のはじまりや、昔の橋、橋のしくみなどを、たくさんのイラストで学ぶことができる絵本です。最初に紹介した絵本「はしをつくる」が小さなお子さん向きの絵本だとすると、こちらの絵本は小学校中学年頃からおすすめの絵本です。
世界の橋の紹介では、素材や形の特徴だけでなく「橋が宗教的な意味を持っていた」「屋根のある橋に季節の花が飾られている」といった文化的背景も知ることができます。
絵本の後半では橋の構造や仕組みが学べます。構造では、ラーメン橋・スラブ橋・トラス橋・斜張橋・アーチ橋・吊り橋を紹介。それぞれの基本的な構造だけでなく、たとえば、トラス橋は プラットトラス・ハウトラス・ワーレントラス・曲弦プラットトラス..などの種類にわかれることまで丁寧にイラストで紹介されています。橋と構造を学ぶきっかけになりそうな一冊です。
【年齢のめやす】小学校中学年頃から