【富士山】を様々な視点から知る絵本6選
富士山のことがわかる絵本を選びました。
それぞれの絵本をよむと「見る富士山」「登る富士山」「火山としての富士山」「富士山のまわりの環境」「富士山の歴史」といった様々な面から発見があります。
1. おーい!ふじさん
【絵本について】
大山行男・著(クレヴィス)
- 富士山写真家による美しい富士山の写真絵本
- 富士山を象徴するような美しい写真の数々に「おーい、ふじさん!」ではじまる明るく短い文章が添えられて、小さなこどもから楽しめる。
富士山写真家による、こどものための富士山の写真絵本。
美しい富士山の写真に「おーい、ふじさん!」とよびかける言葉が添えられています。
富士山の写真と、端的で明るい文章から構成されているので、小さなお子さんから楽しめます。
初めて富士山を絵本で見るお子さんはもちろん、大人にとっても「富士山って美しいな」とあらためて感じる絵本です。
2. 富士山にのぼる(増補版)
【絵本について】
石川直樹(アリス館)
アリス館【富士山にのぼる(増補版)】紹介ページ
- 富士山にのぼる経験と、自然科学・人文学・哲学的観点からの富士山が同時に表現されている写真絵本
- 静かで思想的ながら、臨場感ある写真と文章で、読むひとをひきつける絵本
22歳で7大陸最高峰登頂を達成し、世界を旅しながら撮影を行う写真家・石川直樹氏に拠る富士山登頂の本。
雪の山、足音、呼吸の音、風のうなり声、凍えるような寒さ。作者の見た景色や経験したことが、写真をとおしてしっかりと読み手に伝わってきます。
一歩一歩踏みしめながら登山するなかで、「夏の富士山」「富士山に咲く花」「ふもとの街の不思議なまつり」といったいくつかのエピソードが織り交ぜられ、富士山がいきいきと奥行きを持って語られます。
「富士山にのぼる」という経験と、人類学・民俗学といったさまざまな分野に広がる一冊です。
【年齢のめやす】小学校低学年頃から
3. トムとジェリーの旅のえほん 日本 富士山にのぼる
【絵本について】
三上 葉・作画(河出書房)
河出書房【トムとジェリーの旅のえほん】紹介ページ
- 人気キャラクターが案内する富士山絵本
- 動物・高山植物・富士山の絵画といった富士山についてのいくつかの知識を楽しみながら学べる
- アニメ風の構成で描かれ、楽しく読める
トムとジェリーが富士山に登る体験を描く絵本。アニメ風の絵本を読み進めながら富士山のことを楽しく学べます。
標高によって生息する動物が違うことや、富士山に咲く高山植物の案内、富士山をモチーフにした名画の紹介といった富士山の豆知識もわかります。
なかでも、高山植物について「たくさんのしょくぶつのねっこが せかいいさんの山をささえているんだよ」ということばが、印象的です。
4. 富士山大ばくはつ
【絵本について】
かこさとし・作(小峰書店)
小峰書店【富士山大ばくはつ】紹介ページ
- 富士山のなりたちをとおして噴火の歴史・噴火の影響を知ることができる
- 噴火当時の時代背景もまじえた説明で、自然科学だけでなく歴史・文化も同時に知ることができる
- 理解しやすい絵と 丁寧な説明でわかりやすい
絵本「だるまちゃんとてんぐちゃん」で有名な工学博士かこさとし氏による 富士山のなりたち・火山の歴史をつづった絵本。
伊豆半島・箱根山とも関連する「富士山のなりたち」にはじまり、古富士から新富士となり、その後もいくたびか噴火をくりかえしてきたことがわかります。
「日本後記」に描かれた800年頃の富士山のことや、江戸時代に流行った「富士講」といった歴史・文化的背景もわかります。富士山の歴史を知る一冊です。
【年齢のめやす】小学校中学年頃から
5. 富士山のまりも
夏休み自由研究 50年後の大発見
【絵本について】
亀田良成 文 / 斉藤俊行 絵(福音館書店)
福音館書店【富士山のまりも】紹介ページ
- 富士山のふもとの「まりも」を大切に育て続けた著者のものがたり
- 自然科学や研究は、長い年月を経て思いがけない形で成果がでることを感じる
- 「まりも」と一緒に時間を歩んできた家族の人生の物語として感動をさそう絵本。
「富士山のまりも」は、夏休みの自由研究をきっかけに富士山麓・山中湖の「まりも」を50年間育て続けてきた筆者と家族のものがたり。
筆者が小学生の頃、山中湖でみつけ長年自宅で大切に育ててきたまりも。それは、すでに絶滅に近いとされた「幻のまりも」だったのです。
絵本ではまりもの生態や記録とともに、まりもと一緒に50年を歩んできた筆者の人生が重なって、静かな感動をさそいます。
【年齢のめやす】小学校中学年頃から